コラム


by katorishu
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排気ガスの「悪の枢軸」とは?

 4月28日(土)
■テレビ番組の中ではCS放送の朝日ニュースターを最近では一番よく見る。討論番組や対談番組が多く、時間をかけて関係者の話を聞いたりつっこんだ話し合いがある。総合雑誌を読むような面白さに通じるのである。
 本日の放送で、アメリカ人の立教大学教授が「悪の枢軸」ならぬ排気ガスについての「悪の枢軸」は、サウジとロシア、中国、そしてブッシュのアメリカであると指摘していた。

■過日開かれた温暖化に関する国際会議ICPPで上記の国々の代表が、最終報告書を作成する段階で横やりをいれ、専門家が怒って席をたつようなこともあったという。従って過日発表された報告書は一部圧力に屈し、かなりトーンダウンしたものとなった。それでも、2080年ごろにはかなり危機的状況がやってくるとしている。

■ところで、デンマークでは電力の3割を風力でやっている。日本は効率のよい車のエンジンとか、環境に「優しい」国であると指導者は自画自賛しているが、EU諸国に比べるとまだ甘いし、安倍政権は「(廃ガスの)悪の枢軸」のブッシュ政権にすりよっている。経団連なども同様である。先進国がGDPの1パーセントを環境対策に使えばまだ回復可能だということだが、ほとんどの国はそれをしない。

■午後、高田馬場でシナリオ教室の講義。咳がでて困った。折しも、雷がひびきものすごい雨であったようだ。講義が終わるころには雨もやんだが、咳がつづく。
 帰路、山手線の大崎駅で下車し、駅に続くインテリジェントビルの3階にあるコーヒー店で、駅を舞台にしたごく短い掌編小説を書いた。会話が9割ほどで、ヤクザものの父親と健気な娘が5年ぶりに大崎駅で出会うことが発端。2時間ほどで完成。帰宅して1時間ほど推敲をしたが。しばらく短編小説から遠ざかっていたが、感触を取り戻しつつある。

■明日から「ゴールデンウイーク」だが、ぼくには無縁である。勤めていたときでも、ゴールデンウイークにほとんど休んだことがなかったし、どうも国民が一斉に休んだり「民族移動」をすることとは縁のない生活をしてきた。「世間」からやや距離を置いて、「愚かしさが7割」としか思えない人間の「生活」を観察しつつ、これを素材に「カタチ」にしていきたいものだ。あわせて「新しい発表」の舞台作りにもエネルギーを注がないと。で、相も変わらず「貧乏暇なし」が続く。
by katorishu | 2007-04-29 01:52