コラム


by katorishu
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地雷、不発弾という「負の遺産」

 5月23日(水)
■18時より20時まで日本橋で行われた「勉強会」に出席。元朝日新聞記者で、海外特派員経験の長い百瀬氏が講師で、「荒廃の社会環境・紛争が残す負の遺産」というタイトル。
 紛争の負の遺産として残る地雷や不発弾の現状と、その処理の問題について。

■世界各地の紛争は第二次大戦後、200以上発生し、現在も20前後、継続しているという。紛争地域のDDR(武装解除、社会制度、社会復帰)が大いに問題となっており、復興事業にいろいろな国やNGOがとりくんでいるのだが、必ずしもうまくいっていない。

■現在、地雷と不発弾の汚染地域は58カ国、7地域に達し、年間に確認されただけで、7000人以上が犠牲になっている。多くは子供や農民である。全世界では1万5000から2万人が犠牲になっているらしい。

■日本にいると、なかなかこういうことを実感しにくいようだ。「平和慣れ」「平和ぼけ」した日本。これが本当は「世界の常識」にならなければいけないのに。
 一人ひとりが「より豊かに」「より幸せに」生きようとすると、争いがおき、衝突に至り、紛争、戦争に発展してしまう。この悪循環から、依然として人類は脱していない。今後、予想される環境の悪化、食糧不足……等々を思うと、むしろ一層の悪化が予想されてしまう。

■現に世界には億単位で「飢えた」人間がいる。彼らは「生きる」ために、なんだってする。それが動物の一種である人の「生き方」というものである。「飢え」がある限り、紛争は絶えない。
 ところで、飢えは今後、増えこそすれ減る見込みはない。ということは……いう必要もないことである。
by katorishu | 2007-05-24 02:31