コラム


by katorishu
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5000万件が宙に浮いた年金問題の本質は「国家的詐欺」

 6月5日(火)
■先日のブログで自転車という移動手段を絶賛したが、本日のニュース23で、自転車通勤が日本でも増えつつあると報じていた。一部で車離れがはじまっているという声もある。
 ただ、車社会の中で自転車はあまり存在を認められていない。車道を走れば邪魔ものあつかいで、歩道を走れば危険だといわれる。自転車を社会的にちゃんと認知し、自転車専用道路でもつくれば、かわっていくであろうし、早くそうなって欲しいものだ。

■自転車通勤を続けていると、体重が減り、体型がかわり健康にも実にいいと体験者の話を紹介していた。現代人にもっともかけているものを自転車は補ってくれる。 
 ただ自転車による事故で命を失う人も多い。自転車専用道路をつくればかなりの程度、解消されるだろう。

■世界共通の道路行政の眼目は「弱者優先」である。ところが日本は「特殊」で自転車にたいする関心が薄すぎると、番組に出演した自転車愛好者は話していた。
 車道は車のためにあると思いこんでいるドライバーが圧倒的に多い。しかし、自転車もまた車道を堂々と走ることの出来る装置なのである。
 
■話がガラッと変わるが、本日、放送予定であった「いっと6けん」での「アルバム川柳」は、スポーツ中継の影響で、来週の火曜日に延期になったと、番組担当者からメールがあった。
 2軒ほどコーヒー店をまわり、計5時間ほど執筆。家でやってもいいのだが、携帯パソコンが治ってきたので、またぞろ外での執筆が増える。
 帰宅して報道ステーションを見ると、年金問題がトップニュース。5000万件の不明というのは大変なことで、よくぞここまで放置したなと、あらためて驚きあきれる。
 これは「国家的詐欺」といっていいのではないか。

■5000万件にからんでいる国民にの多くは、仮に年金をもらえたとしても公務員などに比べたらはるかに少ない年金しかもらえないひとである。零細業者や無職。低所得者、何度も転職を繰り返した人やアルバイト等々である。
 複数の年金手帳をもっていた人も多いので、じっさいに被害をうけるのは2,3000万人であろうか。それでも大変な数である。こんなでたらめを長期間放置してきた自民党政権には、いったん政権をおりてもらったほうがいい。

■万年与党と官僚がつるむ関係のなかで「役人天国」が形作られ、おごりや無責任主義が蔓延し、こんな不祥事をもたらすことになった。あまりに長いこと権力をにぎってきた人たちは、何かが麻痺して、普通の人間なら感じるべきことを感じられなくなっているのだろう。政権交代によって政治を浄化することが、今ほど必要なときはない。
by katorishu | 2007-06-06 00:11 | 個人的な問題