シェア拡大原理主義の申し子、コムスン
2007年 06月 08日
■年金問題に続いて老人介護で金儲けをしていたコムスンの不正が浮き上がった。介護をビジネスチャンスだとして金儲けに腐心する連中。夕刊紙にコムスンのオーナーである折口雅弘氏と堀江貴文氏の類似点をあげていた。そのジャンルでとにかくナンバーワンにならなければ生き残れないといった、グローバリゼーションの悪しき「市場原理主義」が彼らの信念になっているようだ。数字をあげるためには「なんでもあり」といった風潮のなかでの、不正、犯罪である。
■小泉改革以降、こうした傾向が顕著になった。こういう風潮は日本の伝統文化に反するものである。経団連あたりも、この傾向を助長している。
世も末である。
本日、午後天気がよかったので、大井町まで20分ほど歩き、珈琲店などで執筆作業を6時間ほど。夜、大井町駅近くの立ち飲み屋にカミサンと一緒に立ち寄る。満員の盛況である。
■自由が丘からやってくる70代と思われる鳥打ち帽のおじいさんがきていた。本日、立ち話をしたのは、ちょっとヤクザ風の角刈りの、恐らく60歳前後と思われる男。千葉の船橋で漁師をしていたのだという。今はワケありで、サウナを泊まり歩いているという。
いつもは池袋か赤羽で飲むのだが、なぜか今日は大井町。横浜の黄金町あたりで仕事をしているようだ。黄金町は数十年前、覚醒剤の取引など、闇社会やアウトローがたむろしていた街で、なかなか足を運べない街だった。
■今はどうなっているか知らない。角刈りのオッサンは、本日すでに黒糖酒を5,6杯のみ、缶ビールを7本飲んでいると話していた。怖い顔をしているが、どこか人なつこく、人間の良さが感じられる人だった。
家で夕食をとる予定であったが、アルコールの勢いで近くの路地に櫛の歯のように立ち並んでいる、昭和30年代の雰囲気を保つ飲み屋にはいった。中国人の若い女性が一人できりもりしている、8人ほどで満杯になってしまう店だ。
■そこにきていたサラリーマン風の客が、今日はボーナスの支給日だといって嬉しそうに飲んでいた。そうか、世の中にはボーナスというものがあったのだ。
奥さんと娘が資生堂勤務といっていたが、こんな安酒場で飲んでいるというのが面白い。理学療法士を主人公にしたラジオドラマのストーリーの概略を書いたのが本日の収穫。