コラム


by katorishu
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田中康夫、すっきりして既成政党にない魅力を感じた

 6月15日(金)
■朝日ニュースターに新党日本代表の田中康夫氏が出演していた。元週間ダイヤモンド誌編集長が聞き手で、1時間ほどの時間があるため現代の政治や社会について縦横に語っていたが、なかなか興味深いものだった。
 社会保険庁の劣化に象徴されるように霞ヶ関のキャリア官僚の自己保身は、目に余る状態にある。公安調査庁の元長官であった人が朝鮮総論の本部ビルを買ったことをはじめ、どろどろしたものが日本の指導層に渦巻いている。

■松岡農水相が自殺に追い込まれた林野庁関連の談合も奥深いようで、週間文春によれば自民党の参議院の「ドン」といわれている青木幹男幹事長について飛び火する可能性もなきにしもあらずである。指導層の腐敗は末期的症状である。現状をとにかく変えないと日本は大変なことになるという点で、田中氏の話にはかなり説得力があった。「過去の成功体験」によりかかっている既成政党とは別のスタンスに立っている人で、ぼくはかなり評価したい。

■「政治とは究極の社会奉仕でなければいけない。サービス業である」という言葉にもうなずける。政治を金儲けにしている一部の与党政治家。政治の劣化も、今の日本の不幸の一因である。次の参議院選挙で田中氏と有田芳生氏が二人立候補するとのことだが、選択肢のひとつになる、と思ったことだった。二人とも「物書き」であり、その点にも親近感を覚える。

■「増税なき財政再建」が、今後の日本には必要だろう。選挙後に必ず出てくるに違いない増税は、経済的弱者を追いつめる方向に働くだろう。財政の無駄をはぶき、一部政商や天下り官僚を受け入れている企業が儲かるシステムをあらためることで、解決の道をさがすことこそ政治家の勤めである。国民のほうを向いた政治家。そのような人に投票したいものだ。いずれにしても次の参議院選挙は今後の日本の分岐点になるに違いない。

■疲労が強いと物忘れも多くなる。本日、紙袋をなくしてしまった。品川駅で週刊文春を買った記憶があり、それを紙袋にいれた。ほかに資料類がはいっていた。途中、喫茶店により、そのあとスーパーで買い物をしたので、そのいずれかに置き忘れたと思われるのだが。目がしょぼつき、疲れていたので、紙袋ごと鞄に入れたほうがいいとちらっと思ったのだが。

■以前、財布を銀行のATMに忘れたとき、あとで思い出して「財布」の映像が強く記憶に残った。財布を取り出して「置いた」ことが不自然な動きであったので、記憶の底に定着していたのだろう。あとでどこに忘れたのか記憶を強く喚起しようとして、そんな像が浮かびあがったのだろう。幸い、このときは数時間後、交番に届けにいったところ、地域課の警察官がぼくの忘れた財布の中身を書類に記入していた。「あ、それわたしのです」と思わず指さしてしまった。カード類もはいっていたのでホッとした。銀行員が気づいて保管してくれていたのである。
 重要資料や携帯パソコンのはいった重い鞄を忘れることはないが、紙袋や傘などは忘れがちだ。どこでなくしたか記憶にない。傘ならたいてい、どこで忘れたか記憶にあるが、本日のは、記憶にない。それが、いやな気分を誘う。仕事がら脳の劣化は何より恐ろしい。劣化した脳で長生きしても仕方がない。
 ※相変わらず表示の不具合がつづく。このエキサイトブログ、変えたくなってきた。
by katorishu | 2007-06-16 02:23