コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「富裕層」が147万人になったという

7月7日(土)
■日本の「富裕層」が147万人になったという。「富裕層」とは金融資産を100万ドル(約1億2300万円)以上保有している層のことをいうらしい。この定義による「富裕層」は昨年1年間で5・1%増加したとのことで、米証券大手のメリルリンチが実施した調査で判明したという。

■富裕層は企業経営者が多いようで、「戦後最大の景気拡大が続き、ビジネス環境が好転したことが要因ではないか」とメリルリンチは分析している。ちなみに世界全体の富裕層は8・3%増えて950万人に達し、日本の富裕層はこのうち15・5%を占め米国に次いで世界2位らしい。

■ぼくにはおよそ無縁の話で、どうでもいいことだが、この種の富裕層が株式の多くを握り、企業や政治、社会までも動かしているとしたら、無関心ではいられない。「富裕層」を下支えしている「市場経済原理主義」は環境の劣化をまねき、地上に人が住めない状況を招来する。
 これに対抗できるのは、私見によれば、長年にわたって息づいてきた「分かち合う文化」である。この文化はすでに絶滅の危機に瀕している。ここに日本の最大の危機があるのだと思う。

■これから5年、10年ほどが極めて重要である。国民が「富裕層」につられてこのまま驕り高ぶった生活を続けていけば、早晩、滅びの坂を転げ落ちる。そうさせないために、何ができるか、国民ひとりひとりが真剣に考えるべき時にきているのだと思う。当然、次の選挙にはこの観点から投票して欲しいと思うのだが……

■本日は品川区立図書館と北品川のコーヒー店で執筆作業。毎度のことながら、予定の3分の1程度しかすすまない。
 眼のかすみがなくなったことは、朗報と考えるべきだろう。その程度しか朗報がないというのが、現状である。ついでながら、例のオバサンが本日図書館にやってきて、時々アッとかウッとか声を発しながらビデオを鑑賞していた。まずは健在であったことも朗報というべきだろう。
by katorishu | 2007-07-08 01:07