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加速するデジタル化への流れ

 7月8日(日)
■東京ビッグサイトで行われている「デジタルパブリシング・フェア2007」にいった。日本最大の本の展示会「東京国際ブックフェア」と同時に開催されており、本日が最終日なのでこみあっていた。コンテンツをデジタル化して配信する事業が本格化しつつあることを実感した。

■良い悪いは別にして、時代の流れは「デジタル」なのだろう。今回は脚本アーカイブズの委員諸氏と「取材」を兼ねていったのだが、受け取ったパンフやチラシだけで紙袋が一杯になるほどだった。映像配信はもちろん、音声配信でも技術が相当程度進歩していた。文書を自動的に音声で読み上げるソフトを聞いたが、一瞬、人が読んでいるのではないかと思えるほど精度があがっていた。

■5,6年前、IBMのボイスピアなる音声で読み上げる装置を買ったが、精度が低くすぎ、結局、たいして使用せず埃をかぶったままになっている。
 今回聞いた程度の水準なら、悪くない。目の不自由な人にとっては朗報であろう。携帯での配信も増えているようで、デジタル書籍の売り上げはこの1年で3倍になったという。

■日本の出版市場は現在、2,2兆円(雑誌1,3兆、書籍0,9兆、漫画コミックは5000億円)。これに対し電子出版は05年が約100億円で、06年が280億円であるという。民間調査会社の予想では、2012年には電子出版の市場は930億円になる。まだまだ規模は小さいというべきなのだろうが、ある数字に達すると急激に伸びる可能性が強い。

■現在、飛躍的に伸びているのはコミックの電子出版で、数年後、コミックの市場の14パーセントになると予測されている。こっちはほっておいても、伸びていくに違いない。 
 一方、活字の電子本については、活字を比較的よく読む「団塊の世代」にどう浸透させていくかが課題のようだ。展示されているいろいろな機器で、小説等を読んでみたが、思ったほど眼が疲れない。いけるかもしれない、と思った。

■解らない言葉や、地名などの背景についてもっと知りたいときは、ワンクリックで説明のサイトに飛べたり、電子辞書で意味を調べることも容易である。2011年、地上波テレビはデジタル化するが、このへんが大きな潮目になるに違いない。

■帰路、近所の書店でたまたま眼についた『ネット広告がテレビCMを超える日』を買った。〈地上デジタル放送の衝撃、TVビジネスモデルの崩壊〉という文字が帯に躍っていた。〈視聴スタイルの多様化で視聴率が崩壊〉とも記されている。

■未だに「我が世の春」を謳歌しているかに見えるテレビ業界だが、著者のいうように案外早い時期に今の「ビジネスモデル」は崩壊するのではないか。
 良いことか悪いことかわからないが、時代の動きは速い。ぼやっとしていると「今浦島」になってしまいそうだ。
by katorishu | 2007-07-08 23:38 | 文化一般