赤城大臣の顔の絆創膏
2007年 07月 18日
■新潟にまたしてもかなりの規模の地震が発生した。東京まで揺れが伝わったとのことだが、その時間眠っていたのでわからなかった。人口が集中している東京に同じ規模の地震が発生したら、どれほどの大被害になることか。そのうち、必ず東京にも大地震が見舞うだろう。
■東京の地震への備えは相当お粗末のようである。例の耐震設計の偽造問題で騒がれたが、多くのマンション等の構造も実はどうなっているか心もとない。相当数の建物が耐震設計の基準に達していないのではないか。昔の建築基準法によって建てられた老朽化した建物も相当数あるはずである。
大地震に襲われて初めて発覚する「驚くような事態」がいろいろと出てくる可能性が強い。
■天災は不可抗力で、運命と受け止めるしかないのかもしれないが、行政が主導して出来るだけの対策を講じてもらいたいものである。
それはそれとして、安倍内閣の支持率はさがり続けている。対抗する野党第一党の民主党の支持率もそれほど伸びていない。民主党には自民党に変わったほうがいいような考えの議員もいるし、一方、自民党議員の中でも例えば加藤紘一議員など民主党にかわったほうがいいくらいだ。
■選挙戦の様子はあまり伝わってこない。ところで、本日、顔に絆創膏を貼った赤城農水相の顔がテレビに写っていた。何が原因でキズついたのかという記者団の質問に、「いやあ、なんでもないです」と答えるだけだった。何度聞かれても同じ答えである。事務諸費問題でものらりくらりの答え方をするだけで、具体的に何も話さなかったが、顔の傷の件でも曖昧にしたままだ。かりにも一国の大臣で公人である。顔に絆創膏を二つもはり、表情もやつれている。国民としては理由も聞きたいところである。
■あまり誤魔化すと、顔の傷も表にできない「やましい」ことで作ったのではないかと勘ぐられてしまう。なぜ、あんなふうに誤魔化し、隠そうとするのか。自民党の議員に選挙前になんてことをしてくれたのかと酔った勢いかなにかで殴られでもしたのだろうか。
あるいはストレスが高じて酒を飲み過ぎ転んでキズつけたのか。または、何ものかに殴られたのか。いずれにしても、こんな曖昧な答え方をしていると、自民党の支持率はさらに減るのではないか。
■「週刊朝日」に安倍首相と赤城大臣との「お友達ぶり」が記されていたが、大臣としての存在感も薄いし、いったいこの人に自分の意見や見識というものがあるのかどうか、疑ってしまう。農水相という国の根幹の役所を率いる大臣である。他に大臣としてふさわしい人材はいるはずなのに、こういう「お坊ちゃん」が選ばれる。
選挙で選ぶ選挙民も選挙民だと思う。依然として田舎は、封建時代の残滓を引きずっている、としか思えない。