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アジアカップ準決勝の中継を見て感じたこと

 7月25日(水)
■サッカーのアジアカップ、日本対サウジアラビア戦を途中からだが、テレビの実況中継で見た。後半戦、3対2とリードされてからの試合であった。最近スポーツ中継をあまり見なかったが、国際試合を見ると、なんとか日本が勝って欲しいと願う。が、結局、決め手がなく、日本は敗れた。

■体力的に負けているなと素人目にもわかる。テレビの解説者が叫びすぎで、観戦の邪魔になった。お客の関心を引きつけるためには絶叫調が必要なのだろうか。情報を淡々とつたえ、会場の声をもっと拾うことで臨場感を伝えてほしい、と思ったことだった。プロ野球の中継でもアナウンサーが叫びすぎで、それが「押しつけ」に見えてしまう。迫力のある試合であったら、下手な解説は必要がないと思うのだが、見る方も「ここが感動の場面」「ここがポイントだ」といわれないと、感動しないようになっているのだろう。

■説明過剰なのである。その点が気になった。スポーツ中継をあまり見なくなったのは、伝える側の「意図」が見えすぎることも、一因である。すくなくともぼくにとっては。
 淡々と映像を伝え現場の声を聞かせる中継が、ひとつぐらいあってもいいと思うのだが、この類の番組を日常的に見ている人にとっては、「絶叫」が「普通」のことなのかもしれない。

■テレビドラマや芝居についてもいえることだが、とにかくオーバーアクションである。静かに淡々と伝える作品がじつに少ない。最近外で飲食すると、料理の味が非常に濃くなっている。甘さや塩からさが強すぎ、素材の味を消してしまっているものが多い。白か黒かをはっきりさせないと、味わえなく(わからなく)なっている人が多くなっている証拠だろう。白でも黒でもないグレイゾーンの微妙なものを感じ味わい理解する能力で、日本人は極めて優れた民族であったはずだが、どうもそんな能力、感受性が退化している。
 感受性の退化つまり鈍化は、文化的劣化につながる。ひさびさにスポーツ中継を見て、あらためて思ったことだった。
by katorishu | 2007-07-26 00:53 | 文化一般