コラム


by katorishu
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強く懸念される株価下落と世界経済危機

  8月19日(日)
■株価の下落が止まらない。過日のブログで素人考えで大恐慌になる恐れがあると書いたが、世界経済は極めて危ない情勢にあると思う。本日のサンデープロジェクトでもエコノミストが「アメリカ経済の終わり」と指摘していた。

■アメリカだけが「超大国」であり続けることの終わりは結構なことなのだが、このことが及ぼす「津波」の大きさを思うと、懸念すべき事態である。1929年の世界大恐慌は結局、世界大戦の遠因になったが、こんどもその恐れがある。ブッシュ政権は苦境を脱するため、新たな戦争、つまりイラン攻撃に踏み切るのではないか、と「素人目」ながら思ってしまう。

■戦争ほど物資を大量消費するものはない。良い悪いではなく、膨大な破壊のあとには、建設が必須となるので、そこに膨大な「需要」が生まれる。経済的苦境を脱するには、戦争は膨大な需要を生み出すので恰好の手段なのである。 
 明日、月曜日以降、株価の下落が続くと、本当に危ない。株にはいっさい関係のない人間だが、強く懸念される。

■大手銀行や証券会社、投資家などは相当の損をだし、投資意欲も冷え、いろいろ予定されていたイベントやプロジェクトなども停止に追い込まれる可能性も強い。消費も衰え、中小零細の倒産も相次ぐだろう。こうした経済混乱の中、石油資源の値上がりなどでインフレが発生する可能性も強い。真っ先に影響を受けるのは「弱者」である。自殺数がさらに4万台に増えるのでは……と心配である。
 仕事の必要から聖徳太子の活躍した時代の文献を読み込んでいるが、この世の真実は「奢れる者ひさしからず」であり「無常」であるということである。歴史をひもとくと、その思いを新たにする。
by katorishu | 2007-08-19 23:44