中華航空機炎上
2007年 08月 20日
■株価はアメリカ株の上昇をうけて幸い持ち直した。先行き不安材料が山積しているようだが、ひとまずホッとした。庶民には実感できない「景気回復」の波及効果が、これから及んでくる可能性が強かっただけに、ここで腰折れしてしまうと、その効果が薄れる。金持ちが株で大損しても自業自得であるが、かつかつに生きている人たちが、ぎりぎり生きられなくなるのは大問題である。
■社会主義は破綻したが、「勝った」といわれる資本主義も、さまざまな弊害を宿したシステムである。際限のない人間の欲望にもとずく経済システムであり、本質はケモノの経済である。一部の「勝者」にとってはまことに都合の良いシステムかもしれないが、多くの凡人にとってはありがたいシステムではない。
そろそろ、21世紀にふさわしい新しいなシステムを、天才的才能をもった人が開発して欲しいものだ。
■起きてテレビをつけると中華航空機の炎上している画面が出た。人的被害のなかったことでホッとする。自動車などの事故に比べれば航空機の事故は少ないのだろうが、一旦事故が発生すると被害が甚大なので、恐怖感は自動車の事故の比ではない。
■それにしても、中華航空の事故は世界でもダントツに多いらしい。危機管理上に問題点がありそうだ。「数字万能主義経営」が至上命令になっているのではないか。現代社会では、危機管理の出来ていない組織は衰亡する運命にあるのだということを、指導層は肝に銘ずるべきである。しかし、食料品業界その他、危機管理をないがしろにした経営が続く。
■ところで、ぼくは飛行機には出来るだけ乗りたくないものと思っている。あんな高い空を高速で飛ぶなど、それこそ「尋常」ではない。そういう感覚を失いたくないものだ。
流行の「海外旅行」にも好んでいく気はしない。仕事で行くのならしょうがないが、自ら好んで空を飛ぶ気にはなれない。時間の余裕があれば船で海外にはいきたいのだが。