コラム


by katorishu
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安倍内閣組閣、これでは支持率上昇はのぞめない

 
 8月27日(月)
■相変わらず暑い。北千住にいった後、渋谷にいき書き下ろしの単行本の打ち合わせ。出版は1月になりそう。
 ところで、本日は安倍内閣の組閣の日である。「サプライズ」人事も期待されたが、組閣名簿を見ると、自民党としては「可もなく不可もない」布陣といっていいのだろう。一応評価できるのは総務大臣に元岩手県知事を抜擢したことと、厚生労働大臣の桝添議員と与謝野官房長官くらいである。

■肝心の「親分」が退陣しないので、どんな人物をもってきても新鮮味はない。女性を5人ほど入れるか、民間から5人ぐらいの人材を抜擢すれば、支持率もそれなりに回復するのだろうが、安倍首相にその勇気はなかったようだ。「ご祝儀」で5パーセントぐらいは支持率が上がるかもしれないが、とにかく善し悪しは別にして「安倍らしさ」が見えない。

■民主主義を根付かせるためにも、今必要なのは政権交代である。民主党などの政策を全面的に支持するわけではないが、民主党が政権をとれば、すくなくとも政界の浄化につながるし、国民の声を反映させる度合いが強くなるはずである。民主がだめなら、また他の党が……といった政権交代のシステムを機能させることが、今は大事なことだろう。

■小沢民主の出方次第では年内解散、総選挙ということになる可能性が強い。テロ対策特措法のあつかいが焦点となるだろう。自民と民主の「大連立」の可能性もあるようだが、そんなことをしたらデモクラシーから遠のいてしまう。小沢、管、鳩山の「トロイカ」体制が、今後どう機能するか。性格的に唯我独尊の気味のある小沢党首が、どこまで自制できるか。日本の今後10年が、そこにかかっているといってもよいくらいだ。
by katorishu | 2007-08-28 00:16