コラム


by katorishu
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週刊文春が報じた姫井ゆみ子議員「不倫騒動」について

 8月31日(金)
■週間文春に参議院選挙で片山虎之助議員をやぶって当選した民主党の姫井ゆみ子議員の「不倫スキャンダル」が写真入りで載っている。不倫相手の元教員の男が実名をだして暴露しているのだが、こういう男女間のことをマスメディアに暴露する人間は、はっきりいって品性下劣というしかない。

■文春の記事によると、どうも姫井議員も含めて男と男の親族もまじえて出店した喫茶店「ゆめカフェ」をめぐってトラブルが生じ、結果として男は勤めている学校をクビになった。男は「バツイチ」であったが、姫井議員との「結婚」も期待していたようだ。が、姫井議員には夫と子供がいる。参議院選挙が近づき姫井議員は「身辺整理」をする必要があり、男に「距離」を置くようになった。

■それを「約束が違う」として男は怒り、腹いせに文春に写真いりの情報を「売った」……ということのようだ。男が学校をクビになったのは、勤務の傍ら喫茶店に経営にからんでいたことも原因ではないのか。あるいはクビについて別の理由があったのかどうか。よくわからないが、記事の内容が事実であったとして、姫井議員の行状も感心したものではない。こんな男と深くつきあっていた姫井議員の「人間性」も問われることだろう。

■以前、自民党の宇野総理とのことを暴露した元芸者がいた。マスコミは「指三本」などと誇張してとりあげ宇野総理をバッシングし、自民党は参議院選挙で大敗した。宇野総理が総理の器でなく、なぜこの類の人が総理になったのか理解できなかったが、閨房について暴露した元芸者も「いやな女」だなと思った。男女の微妙なやりとりのある花柳界にいた女性である。法律に違反する不正などを知ってしまったことを義憤にかられて暴露するのならともかく、男女関係の破綻について、マスメディアに暴露するのはいただけない。

■男女関係、夫婦関係の破綻の多くは、一方が純粋に「悪」で、一方が純粋に「善」とはいえない。見方をかえれば「どっちもどっち」ということが多いのではないか。マスコミに暴露する場合、相手は決まってステイタスのある人である。暴露によって相手をおとしめてやろうという「私憤」が理由のすべてだろう。

■それによってステイタスのある人は大変なダメージをこうむるが、暴露したほうも、それで溜飲がさがるというより、ブーメランのように自分にはねかえってくるのではないか。男女間の「秘事」を暴露すると、読者は確かにおもしろがるので週刊誌やテレビは飛びつくが、暴露した人を誰も評価したりしない。マスコミと対立している人や組織を喜ばすだけである。この元教員は剣道の達人で国体で優勝したこともある人らしい。この程度の男と深くつきあった姫井議員も、それだけの人間である、といってもよいだろう。

■もっとも、政治家は「清潔」であればそれでいいということにはならない。政治理念や政策の実行力、指導力がなければ、そもそも議員失格である。この点、横峰議員の「賭けゴルフ・スキャンダル」のほうが罪は重いかもしれない。この二人の議員に共通していることは「知性の欠如」である。今回参議院選挙で当選した他の議員の中にも、自分の言葉で論理的に政策をかたり、人を説得するだけの知性や人間味の欠けた人がかなりいるようだ。

■民主党も単に「著名である」というだけで、どうしてこの類の人物を公認候補にしたのか。当初からぼくは疑問をもっていたが、やっぱりという思いだ。選挙民も「テレビによく出たり」「著名である」ということだけで投票するような愚をおかさないで欲しい。しかし、相変わらず、同じ撤を踏むのですね。人間は「進歩」などしないし、他の生き物にとって極めて「困った存在」であると、ますます思ったりするうち8月も終わってしまった。
by katorishu | 2007-09-01 14:33