鴨下環境大臣も、また……ですか
2007年 09月 05日
■鴨下環境大臣にも資金管理団がらみの金銭問題が発覚。05年の政治資金収支報告書に記載している借入金「1000万円」が、96年の借り入れ時には「200万円」と記載されており、差額の800万円分については報告書に記載がなかったという。
そのお金がどう使われたのか不明のようだ。丼勘定でやっていたのだろうか。国会議員の金銭がらみの不祥事をなくすために、税金から莫大な経費が政党のわたり、そこから各議員に配分されるようになったのである。
■政治とカネの問題があまりにひどく正されないので、窮余の策として税金を投入した。その時点から丼勘定は許されないはずなのに、悪習がずっと続いていたと思うしかない。こうも連続して閣僚の金銭がらみの不祥事が起きると、安倍政権は今年いっぱいもたないのではないか。
厳密に調べたら与野党を問わず国会議員の相当部分に、オカネがらみの「不祥事」が出てくるにちがいない。
■重箱の隅をつつくようなことをやられたら「政治は出来ない」という政治家がいるが、そういう人には率先して政治家を辞めてもらえばいいのである。一般企業だって経理は丼勘定では許されなくなっている。まして「選良」である政治家である。一般国民よりさらに高い倫理観が要求される。その上に政策立案能力があり、実行力、指導力がある人が政治家になればいいのである。高い倫理をもつひとは、政策立案能力がない、などという理屈は成り立たない。
■金銭がらみで疑惑をもたれる人はどんどん辞めてもらって結構。金銭面で清廉潔白であり、同時に政策立案力と実行力をもった人にかわればいい。現行の選挙制度だと、カネがかかりすぎるので、インターネットでの選挙活動なども認めて、金持ちか、あるいは組織の支援がないと、当選できないようなシステムを変えていく必要があるだろう。
インターネットでの選挙活動を許せば、滅茶苦茶になるという人がいるが、今の制度でもすでに十分滅茶苦茶である。
■本日の報道ステーションで、無保険者の実態を報告していた。国民皆保険がタテマエの日本で、保険料の値上がりで保険料を払えず、病気になっても病院にもいけず、動物のようにじっと横になっている人が増えている。親子二人で15万円の収入で暮らす家庭に月額3万5000円の保険料だという。「どうやって暮らせばいいのか」という62才の女性の声は叫びに聞こえる。ある人は「孤独死するしかない」ともいっていた。「小泉改革」とやらは、こういう事態をもたらしたのである。年金が駄目で、保険料も駄目となると、救われない国民が続出するに違いない。