コラム


by katorishu
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若林農水相、丹羽元厚生労働相等々、またも「不祥事」連発 

 
 9月6日(木)
■国会議員、とくに閣僚等の金銭疑惑は底なし沼の様相を呈してきた。丹羽元厚生労働大臣をはじめ、若林農水相や上川大臣等の現職の大臣にも、「疑惑」「疑惑「疑惑」。ここに記すのが厭になるほどである。若林農水相のケースなど、みずからの資金管理団体の責任者に、農水省から補助金を受ける公益法人の会長がついていた。50年来の友で、なんらやましいことはないと若林大臣は釈明していたが、極めて不適切で、大臣としての資格を問われる。

■週間新潮によれば、その他、与謝野官房長官も問題のある先物業界から「7500万の献金」を受けていたというし、更に何人もの閣僚に問題があるようだ。一方、民主党の横峰議員が暴力団と大金を賭けたゴルフをしたと、同週刊誌は報じている。事実であったら、即刻議員辞職をするべきだろう。姫井議員に新たな「占い師」スキャンダル。事実であったら、問題である。民主党指導部は英断をもって、この種の議員に辞めてもらうよう説得すべきではないのか。自らの身を切って与党への攻勢を強めれば、いずれ衆議院選挙でも勝利できるのだが。小沢民主党はどうするか。注目である。

■断っておきますが、ぼくは自民党のやることはすべてダメなどという「原理主義者」ではありません。戦後日本の「繁栄」を築く上で自民党の果たした役割は大きく、一定の評価をしている。仮に社共政権が昭和30年代に生まれていたら、日本は東欧諸国のようになっていたかもしれない。

■一部不自由さはあるものの、相当程度、自由にものがいえるシステムはまだ生きているし、この自由さは大事にしたい。世の中には「民主集中制」などという面妖なものがある。共産党のことをいっているのだが、民主集中制をやめ党名を変更しない限り、この党はじり貧に向かうだろう。共産党は結構いいことをいっているし、「弱者の味方」ということに固執している点は評価したいのだが、組織内で自由にものがいえない点には、まったくついていけない。某宗教がバックにある政党も同様で、異論反論を許さない組織や人は、ぼくとは異質な存在というしかない。

■それにしても、連日続く不祥事。こういうことがぞろぞろ出てくるのも、参議院での与野党逆転がもたらしたものである。政界の浄化には政権交代がいかに必要であるかを、はからずも示したといえる。国民が政治を動かせる手応えを、今度の選挙ほど強く感じたことはないのではないか。この感覚を大事にすることが、民主主義の基礎の基礎である。

■本日、朝方、仕事の面で厭な知らせが届いた。出鼻をくじかれた思いで、げんなりし、しばし呆然とした。夜になって「朝令暮改で申し訳ないが」と関係者から「訂正」の連絡があり、まずはホッとする。多くの人がかかわり多額の金銭が動く「仕事」となると、いろいろな人間の思惑や考えがあるので、そう簡単に事は進まない。睡眠を削って組織と人との間で奮闘努力しているTさんはじめ関係者のみなさんには、頭がさがる。健康には十二分気をつけてください。こちらはひたすら「いいものを書く」ために努力するしかしか能がない。

■いろいろなぎくしゃくさも、「人生の諸相」として、「苦しみつつ」どこかで「楽しむ」余裕や「したたかさ、「しなやかさ」をもちたいものである。そういうものがないと、基本的に「ケモノの社会の原理が支配する」フリーの仕事などやっていられないし、生き残ることもむずかしい。中小零細の企業主も同様である。こういう時代なので、組織等のバックもなく、己の才覚ひとつで生きている方々、「安全な場所」から「きれいごと」をいう人の声など適当に聞き流して、したたかに、しなやかに、生き抜いて欲しいものだ。
by katorishu | 2007-09-07 00:24