ミャンマー軍事独裁政権は最悪
2007年 09月 29日
■長井カメラマンがミャンマーで殺されたことは、日本のマスコミでも大きく伝えられた。軍事政権というものがいかに悪であるかを、多くの日本人に知って欲しいものだ。軍事政権とは言論の自由のないことである。逆に言論の自由のない国は軍事的圧政政権であるといっていいだろう。
■なにより大事なのは言論の自由である。言論の自由さえあれば、少々おかしな政治家や権力者、傲慢な経営者、セコイ官僚が出てきても、強い批判にさらされるので、是正される。言論の自由こそ、民主主義をなりたたせるための基礎の基礎である。
■ところが最近、日本でも言論の自由を阻害させる出来事が増えてきた。ノンフィクション作家、草薙厚子氏にたいする検察の家宅捜査など、異例中の異例の事態で、言論の自由にとって極めて懸念される。その他、個人情報保護法という美名のもと、取材が制限されるようになった。確かに言論による「暴力」も否定できないが、だからといって言論の自由に制限を加える措置は望ましいことではない。
■交通事故死が多いからと車は悪であり乗車を禁止する――といったことにならないのと同じことで、マイナス面があるからといって一方的に規制をしていいものではない。名誉毀損のおそれがあるからと、まず制限ありきというのは危険な兆候である。現実に名誉毀損があれば、その法律で訴えればいいのである。弁護士費用など法曹にかかわる費用が高いことも問題ではあるが。
■本日、ラジオドラマ「生き直す」の本読みにつきあう。事実上の主演である山本陽子さんとはじめてお会いしたが、からっとした性格で、対していて気持がいい。「とってもいい脚本で感動しました。泣けました」という言葉にお世辞はなかったと思いたい。他の出演者も「殺伐とした世の中にこういう爽やかなドラマは貴重ですね」といっていた。こう記すと「自画自賛」で「嫌み」とお思いの方もいるかと拝察しますが、ぼくとしても思いの丈を記せたし、好きな脚本のひとつです。
■ただ、気持をこめた分、長くなり4分の1程度カットしなければならなくなりそうで、それがちょっと残念ではある。カットしてもドラマのエッセンスは伝わるはずですが。放送日は11月3日(土)、NHK・FM22時より。ご視聴いただけましたら幸いです。