コラム


by katorishu
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大相撲も終わりの始まりか

 9月30日(日)
■国技である大相撲がこのところ、相次ぐスキャンダルにまみれている。中でも時津風親方がからんだ、新弟子致死事件は大相撲へのマイナス・イメージを決定づけた。これは集団リンチ殺人事件である。時津風親方はいずれ逮捕されるだろう。かつて双葉山などの名力士を生んだ「名門」時津風部屋の親方として、ほんとに情けない限りである。

■大相撲界は経営や組織の運営を元力士で仕切っている。若いときから体を鍛えることはしても、頭脳を鍛えることはあまりやっていなさそうである。世の中の仕組みなどが「単純明快」な時代であったら、元力士だけで経営していてもそれなりに機能したのだろうが、今の時代、彼ら力士が主体の経営では、経営が経営として成り立たないのではないか。

■元横綱、北の湖理事長の対応ぶりを見ていると、この人では難題に適切に対処できないなと思えてしまう。タニマチがバックについた「ごっつあん」体質から抜け出ることの出来ない多くの親方たち。相撲界出身ではない他の分野の才能に、経営をまかせる時期にきているのだと思う。

■体ではなく、頭の中身まで「筋肉質」の人間は、元スポーツ選手などに、しばしば見られることである。彼らが「経営」にかかわると、多くの場合、失敗する。文士気質の人間も同様、商売や組織の運営などには向かない。スポーツや物書きの「能力」と経営の「能力」は違うのである。

■ぼくは以前、大相撲好きで、自分でつくった紙相撲などで、一日のかなりの時間をつぶしていたことがある。当時は、ほとんどの幕内力士の名前や所属部屋も知っていたし、主な力士の体重や身長、出身地なども知っていた。
 プロ野球もテレビ中継などをよくみた。しかし、最近は大相撲もプロ野球もテレビ等で、見ることはない。新聞のスポーツ欄はあまり熱心に読まない。従って、選手や力士の名前もほとんど知らない。

■ほかに「見るべきこと」「聞くべきこと」「やるべきこと」がいくらでもあるので、限りある時間の中で何を選択するかとなると……大相撲もプロ野球も選択の候補にも入ってこない。率直にいって面白くない。ワクワクしないのである。映画などのほうが、当たりはずれはあるものの、はるかに面白い。こちらは、仕事の延長上で見るので、純粋に楽しむというわけにはいかないが。

■あとは歴史とドキュメントか。そういえば小説の類も、あまり読まなくなりました。読めば面白いのかもしれないが。とにかく時間がなくて、本日までに仕上げる予定の原稿にまったく手がついていない。これはかなり時間がかかるのだが。自然の流れとして、「ボランティア」で書いている原稿は、どうしても先延ばしになってしまいます。なかなかやまない咳をこらえながら、すでに午前4時という時間にも、頑張って原稿に向かっていますので……ご寛恕のほどを!
by katorishu | 2007-10-01 04:22