コラム


by katorishu
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またぞろ「ゾンビ官僚」が復活しているという 

 
10月22日(月)
■月曜日は週刊ポストか週刊現代を買う日と決めている。本日は週刊ポストを買った。政府は近く大増税を打ち出す方向のようだが、その前にやるべきことがあるのではないか。週刊ポストは『ゾンビ官僚が「年収2000万円」で復活している!』という特集を組んでいる。

■「官僚に甘い」といわれる福田政権が財務省による大増税計画を進めているのだという。一方で、ノーパンしゃぶしゃぶ問題にからんだりして一時「自粛」していた大蔵官僚の元幹部たちが、いろいろな機関に天下りするなどの「渡り鳥」的行為で、巨額の退職金等を得ることが復活しているという。この点では、「公務員制度改革」に取り組んだ小泉・安倍政権のほうがまだマシであったようだ。

■さらに、政府の有識者懇談会が国家公務員の再就職斡旋(あっせん)を一元化する「官民人材交流センター」(新人材バンク)についてまとめた報告書をめぐり、高級官僚の「渡り行為」の早期禁止など中核になる改革案が素案取りまとめの過程で官僚の指示によって省かれたとのことだ。

■素案では懇談会の多くの委員が主張していた(1)平成23年に禁止する「渡り行為」を前倒しして禁止(2)官僚の主要な天下り先の独立行政法人への再就職制限(3)早期退職勧奨を断り、非常勤職員で残れる人事制度の導入――の3点が内閣府に入っている元官僚によって削除されたという。 こんな状態で国民に負担を強いる増税など、もってのほかである。

■防衛省の前次官の守屋氏に対する軍需専門商社の「家族ぐるみ」の接待など、相変わらず「税金で食っている」人たちの専横が絶えない。守屋氏の娘さんがアメリカの大学院に留学する際、社員を動員して接待などしたとのことだが、この大学院には同じ軍需専門商社が多額の寄付金をだしており、大学院の首脳とこの商社の社長は親しいとのことだ。

■国民に範を示すべき指導層の「エリート官僚」がこんな調子では、「だったら俺達だって」という気分が蔓延するのも道理である。赤福の製造過程のインチキなどの連続して起きる劣化現象も、こういう官僚の専横、身勝手とどこかでつながっているのだろう。
 福田政権がこれ以上、官僚に甘い政策を採り続けると、支持率はさらに低下するに違いにない。すでに政権成立当初の支持率から10パーセント以上も低下しているとの調査も出ている。一国民としては、早く解散総選挙を実施して民意を問うて欲しいものだ。
by katorishu | 2007-10-23 01:11