コラム


by katorishu
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小沢「バッシング」は75日で終わる

 11月7日(水)
■大井町まで歩きブックオフで仕事に必要な資料の書籍を10冊ほど買う。これで1500円ほどである。喜んでいいのか哀しんでいいのかわからない。アマゾンでもこの一ヶ月ほどで20冊ほど買っている。いずれも資料であり、新刊本もあるが「中古本」もある。インターネットがなかったら、とても短期間に手元におけることはなかっただろう。

■資料として使う場合、書き込んだり折ったり、線を引いたりして汚すので図書館の本ではまずい。図書館でも常時10冊ほど借り、必要な部分はコピーをとるのだが、当初必要でないと思っていた部分も必要になる場合があり、やはり本の形で手元に置きたい。狭い家が本や資料で埋まりそうになっている。万年床の周囲に30冊ほど本が積み上がっており、横になって精読したり斜めよみしたりする。面白いと、目が冴えてしまい、結局、朝を迎えてしまう。体には良くないと思いつつ、この悪習(?)は変わらない。

■こんな生活を続けているので、しばらく午前中の街を見ない。明日は早起きする必要があるので、久しぶりに午前中の町を見ることができそうだが。
 夜、帰宅して報道ステーションをつけると、小沢民主党党首の記者会見をトップで伝えていた。公の席で辞めるといって、それを撤回したことはいただけないが、現時点でほかに「適任者」がいないということだろう。

■政権交代のできる「二大政党制」を実現して、民意を素直に反映できる政治システムにすることが、なにより大事である。辞任と撤回がつづきマスコミなどから小沢氏へのバッシングが相次いでいるが、人の噂も75日で、年がかわるころには様子が違ってくるに違いない。参議院で民主党が勝ったことで政治に緊張感が出てきたのはいいことで、政官財の癒着の一端も明るみにでてきた。この流れを止めて欲しくない。

■一部の国民ではなく、できるだけ多くの国民が「幸福感」を抱ける社会にしていく方向で、政策を打ち出してくれるのなら、どこの政党でもいいのである。ただ、実行力がともなわなくては、絵に描いた餅である。実力がともなって、おかしな方向に向けてしまうのも困りものであるが。
 いずれにしても政治の世界は魑魅魍魎の住む世界のようだ。相当傷んでしまった日本を早く修復しないと、劣化のなかで息も絶え絶えの人が救われない。年金問題、C型肝炎の問題等々、政治が早く有効な手だてを打たないといけない問題が山積しているのだが、さてどうなりますか。

■私見ではバブル経済と崩壊過程を通じて、日本人の精神の深部が傷んでしまった。そのあとにやってきたのは「数字優先社会」である。数字だけが最優先される「成果原理主義」の「アメリカ型」社会の大津波から日本を守るには、少々経済効率が悪くても、日本人が長い時間をかけて培ってきた日本独自の「文化」を盾にするしかない――といったところで、では具体的にどうするのだといわれると、名案も浮かばない。ぼくとしては「日本語を大事にして欲しい」というばかりだ。その国の文化の精髄はなにより「国語」に凝縮されているのだから。
by katorishu | 2007-11-07 23:03