コラム


by katorishu
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鳩山大臣の「アルカイダ情報」は信憑性が強い 

  11月13日(火)
■最近、「週刊朝日」が面白い。山口一郎氏が編集長になってから、出版社系の週刊誌の内容に近いものを積極的にとりいれ、スキャンダルを柱に据えている。山口氏は出版社の編集者から中途入社した人なので、いわゆる「朝日文化人」とは違うスタンスをもっており、それが効果をあげている。

■本日、コンビニに買った号の目玉は『官邸が封印する「アルカイダ情報」』で、執筆者は『官邸崩壊』などの著書があるジャーナリストの上杉隆氏である。鳩山法相が「私の友人の友人がアルカイダなんです」と発言したことが端緒になって騒がれたもので、この発言をした鳩山大臣について「バカじゃないか、何を血迷ったのか」といった批判が集中したが、どうも真相は違うようだ。

■上杉氏は元政治家秘書の体験もあるが、その政治家とは鳩山大臣であり、それだけに上杉氏の執筆した今回の記事には信憑性がある。鳩山大臣は自分の発言について修正し、政府に「説明書」をだしたが、この内容の核心部分は未だどこにも発表されていない。上杉氏によると発表すると大変なことになる「内容」が含まれているからだという。

■インドネシアのバリ島でイスラム過激派によるディスコ爆破事件があり、多数の死傷者が出たが、この事件の直後、バリのリゾート地に日本人の「ある人物」が宿泊していた。上杉氏が現地取材で「ある人物」から得た情報によると、「アンポン島に逃げ込んでいる蝶屋のアントンが、どうやら今回のディスコ爆破事件に関係しているようだ」とのこと。

■この「ある人物」こそ鳩山大臣であった。鳩山大臣は蝶のコレクターとして有名であり、世界各地に蝶の採集にいっている。上杉氏は鳩山大臣の代理として蝶専門家の会合に何度も出席していたが、「蝶屋」である彼らは世界中に特異なネットワークを構築しているのだという。「蝶屋」はアジアは南米などの密林は危険地域に入ることが多い。そうした地域は反政府ゲリラやテロリスト予備軍の活動地域と重なることが多く、自然、そういう組織や人との交流が出来てくる。

■「蝶屋」の一人である鳩山大臣も、当然、そうした地域からの情報を入手しやすい立場にある。ところで、バリ島での事件のあと、鳩山氏は赤坂で上杉氏に「バリ島でのテロ情報を提供しても役人は全く動かない」と嘆いていたという。鳩山氏の発言を無視した役人の中に防衛庁の「モリヤ」という役人がいた。上杉氏の取材記録には数人の外務省や法務省などの役人とともに「防衛庁モリヤ防衛局長」の名前があった。

■詳しく知りたい人は「週刊朝日」を読んでいただくとして、上杉氏によると、もしかして政府は「この事実」を隠したいがために「テロ情報」のすべてを封印しよううとしているのではないか、とのことだ。鳩山氏がなげかけた「テロ情報」を当時の政府、関連官庁の高官が無視したという事実が浮き上がったら、大変なことになる、と政府は考えているようだ。ちなみみ、当時の官房長官は「福田康夫」であり防衛庁長官は「石破茂」である。

■現在の日本にはさまざまな「怪しい意図」をもった外国人が入りこんでいる。入国管理事務所は「厳しい」といわれるが、かつて北朝鮮の金総書記の長男を何度も通過させている。密入国者や犯罪マフィアの入国も後を絶たない。国の安全を司る要人が、鳩山大臣の警告に耳をかさなかったし、今も耳をあまりかさない。そのことに苛立って発したのが鳩山発言だとしたら、大問題である。

■鳩山氏が何度も繰り返す発言をしていることから、「おかしいな」とは思ったが、そういう背景があったのである。こういうことは、新聞やテレビではわからない。週刊誌等にも目を向ける必要があるということの、具体例である。
 日本のマスコミだけから情報を得ていたのでは、「日本の真実」はわからない。
by katorishu | 2007-11-13 22:09