コラム


by katorishu
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通勤ラッシュ時間に電車に乗った

 12月5日(水)
■珍しく朝の通勤ラッシュの電車に乗った。京急線である。以前住んでいたとき乗っていた田園都市線のひどい混雑に比べると、それほどでもなかったが、毎日こんな混雑の中で通勤通学している人の大変さには同情したい。1時間以上かけて通学通勤している人も多いはずで、消耗するエネルギーも相当なものだろう。

■大都市への人口の過度な集中が原因である。人が数多く住む場所にはそれなりの魅力があり、地方から多くの人が都会へ出てくるのだろうが、東京はいかにも人が多すぎる。地方にいても、仕事の口などがあり、それなりの暮らしが立てば、敢えて都会に出てこなくともいいし、都会から地方に移り住む人も出てくるのだろうが。
 今こそ、地方を活性化させ、多くの人がそこで生きられる社会環境をつくらなければいけないと思うのだが。

■東大大学院の某研究室にいく。デジタル化の件で。東大も以前の「国立大」のように研究だけしていれば良いという状況ではなくなりつつあるようで、自ら「利益」を生み出すことも要請されているようだ。
 とにかく資金がなくては、何事も進まない。残念ながら、この世はお金で廻っているといってよい。お金といえば社会福祉関連の予算がまた減らされるようだ。生活保護費も切り下げられるという。「下位の所得者」より生活保護を受けている人のほうが、高いお金をもらっているので、「下位」にあわせて保護費を切り下げるのだという。

■この論理だと、貧者はますます貧しくなり、生存できない状態に立ち至るのではないか。生活保護費の切り下げに伴い、ほかの「福祉」も切り下げられると、報道ステーションが報じていた。高齢になっても無年金であったり、そのほか病気や不運などで、生活保護を受けざるを得ない状況にある人は多いはず。財政赤字減らしのためという大義名分をかかげるなら、談合などで生まれる税の無駄など、真っ先に削るべき「税金」があるはずである。

■福祉の充実をいうと短絡的に「社会主義」だといって批判する人が多いが、「分かち合う精神」こそ「和」の精神の精髄であったはず。ヨーロッパ諸国の政策を政府は見習って欲しいものだ。オランダ人ジャーナリストのウオルフレン氏が記しているが、日本のマスコミに流れる海外の情報は「アメリカのバイヤス」がかかっている。マイケルムーアの映画「シッコ」を見るだけで、アメリカ礼賛にブレーキがかかるはずであるが。残念ながら「シッコ」などの映画を見た人は、1000人に1人もいないのでしょうね。まだ未見のひとは是非見て欲しいものです。見れば眼から鱗が落ちるかと思います。
by katorishu | 2007-12-06 02:30