コラム


by katorishu
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忘年会の帰路、奇妙な光景を見た

  12月16日(日)
■今年もあと半月となった。昨夜は三鷹のS氏宅での忘年会。15坪ほどの敷地を巧みな設計で3階建てのユニークな建物にした家で、設計事務所の人たちもきていた。みんな気持のよい人たちで、漫画家のTさんが即席に何人かのカラーの似顔絵を描いた。ぼくも描いてもらった。ずいぶん若く「可愛らしげに描いて」おり、みんな「似ている」といっていたが、ちょっと恥ずかしくなる。

■帰路の電車内で、座席に座っていたとき、斜め前に立っていた中年女性が指で鼻をほじっていた。そこまではいいのだが、ほじった鼻くそを口にもっていって「食べて」いた。何回もそれをするので、少々驚いた。別に酔っていそうになく、ごく普通の印象の女性であったが、何度も鼻くそを口にもっていくのを見たのは、初めてである。

■世の中には、いろいろな人がいるものだ、と思うことにしたが、一方で、何かが壊れはじめているのかなとも思う。以前であったら、なかなか人前でしないことを、平気でする人が増えている。分別ありそうな「中年」であっても、そうなのか。思わず癖が出たのかどうか、わからないが。

■一方、電車内で見る若い女性のファッションは実に多彩で、これはこれで「豊かさの象徴」なのかと思ったりした。男性はあまりセンスがいいとはいえず、まして中高年となると、ぐっと落ちるといわざるを得ない。

■最近、BBCとCNN、それに朝日ニュースターを見ることが多い。本日、寝不足の眼でたまたま朝日ニュースターをつけたところ、同志社大学大学院教授の浜矩子氏がアメリカのサブプライムローンの世界への波及を懸念していた。日本のバブル崩壊のさいは、被害は日本国内に限定され世界にひろがらなかったが、グローバリゼーションの中、サブプライムローン問題は世界の金融を直撃する。来年の「ある時期」日本経済も、極めて深刻な事態になる可能性が強いと浜氏は語っていた。

■日本は政財官とも有効な対策をもっていないようだ。来年かかわる予定の某「プロジェクト」にも深刻な影響を与える恐れがあるし、他人事ではない。地方経済の活性化とも関連する件で、目下そのためにぼくなりに「猛勉強」をしているのだが。文化・芸術関連の「事業」「プロジェクト」は、社会にある程度経済的な余裕があってこそ機能する。

■早稲田で「シナリオ演習」を教えていたときの教え子の一人が、テレビ製作会社をやめ、やはり脚本家として道を歩むつもり――というメールを送ってきた。「社会派」的視点をもった作品を書いたり、意欲的な姿勢の女性なので、成功を祈りたい。近々会って、励ますつもり。
by katorishu | 2007-12-16 22:09