「神世界」とかの霊感商法
2007年 12月 23日
■風邪が治らない。滅多に病気にかからないので、いちどかかると治るまで長引くのだが、それほどひどい症状ではないものの咳がでて微熱もある。「一病息災」という言葉がある。病気をすることによって、健康に留意するので、かえって健康を保てるということである。物事、悪く考えたらキリがない。
■北千住の脚本アーカイブズ準備室で「勉強会」。東大情報学環の馬場教授をおよびして。ぼくが司会をつとめたが、絶えず咳がでて困った。そのあと会議があり、忘年会まで出てしまった。体調が悪いので早めに帰ればいいのだが、「つきあいの良さ」は相変わらずで、だから「時間」が足らなくなり、脳の働きも鈍り、物忘れをしたりする。
■一応仏教徒ということになっているが「無宗教」に近い。日本人の多くが日頃あまり宗教を意識しない。一方で相変わらず「霊感商法」がはびこっている。「神世界」という妙な団体が警察の捜査を受けており、これに現職の警視がからんでいることから、マスコミの話題になっている。占いによる運勢や姓名の鑑定、お守り販売などを目的に、平成12年2月に設立された有限会社で、本社は山梨県甲斐市にあるとか。
■「びびっととうきょう」などのヒーリングサロンを全国で100店以上展開しているようだ。最初は1000円程度の料金で「体験ヒーリング」などに勧誘。その後で「霊視鑑定」や「除霊」などを持ち出し、50万円以上するお守りなど高額商品を販売したりしているようだ。会員は3000人以上、年間売り上げが15億円以上とみられ、1000万単位の支払わされる「被害者」もいるとか。
■テレビでも「占い師」が登場する番組が人気になっている。人を不安におとしいれ、だからこうしなさいと独断的、強圧的な言辞で煙にまく。政治の世界にも宗教組織が根をはっている。「癒し」や「占い」が悪いとはいわないが、そこに「騙し」のテクニックがはいり、自分たちの勢力拡大や金儲けに結びつけようとする一群の人々がいる。
■「霊感商法」が相変わらずはびこっている背景には、テレビでの「占い」関連の番組の隆盛があるといってもいいだろう。先行き不安な人々が多いので、この種の番組が流行るのか。暴力団とのつながりを週刊誌などで指摘された某占い師が相変わらずテレビに出続けている。理由はただ一つ「数字」がとれるからである。確かに「面白い」面もあるのだろうが、作る側に「モラル」がなくなった。「数字」さえとれれば「モラル」などどうでもいいようだ。「先行き不安」の状態が解消される可能性は低いので、今後とも霊感商法やカルト的宗教が跳梁跋扈するに違いない。