非正規雇用者が33%を超えたという
2008年 03月 10日
■非正規雇用者が33%を超えたという。そのうち7割以上が年収200万円以下だという。そんな中での物価の値上がり。携帯などに費やす金もバカにならない。これでは、精神を充実させる活力を養ったり、自己研鑽につとめる余裕もなくなり、刹那的になる人がふえるのではないか。
■「文化」についての本なども売れないわけだ。昨日、NHKが3時間以上にわたって教育についての討論番組を放送しており、全部ではないが見た。親の所得の格差が子供の教育に露骨に反映する現状や、「学力低下」の問題などについて、教師や親、識者などが侃々諤々の議論を展開していた。
■環境問題ほかで世界は大きな危機に直面しているが、日本の危機も相当深刻である。そんな中、「天下り役人」など「既得権益」層のデタラメぶりもひどく、日本は劣化の坂を転げ落ちているようだ。年金問題ひとつとっても、まったく解決の目処がたたない。公務員制度改革も進まず、相も変わらず税金の垂れ流しがつづいていて、財政破綻も目前。
■お先真っ暗なのだが、脳天気な人も多い。もしかしてそれが「救い」なのかもしれないが、今はよくても、そのツケが確実にあとからやってくる。
地上波テレビは相変わらず「バカ番組」のオンパレード。良質な番組もあるのだろうが、探すのに苦労する。少数派ながら賢明な若者もいて、彼らはよく本を読んでいる。じっくりと腰をすえて本を読み、「基礎知識」を吸収し、自分の頭で考える。そんな若者が時代をリードしていくに違いない。
■もっとも、いくら知識を吸収し、頭が良くて創意にあふれていても、モラルが低く我欲をかくばかりの「エリート」になったら、更に劣化は加速するが。
本日は「予定外」のスケジュールで、脚本アーカイブズの準備室に。「報告書」の読み合わせに、6時間ほど費やす。