コラム


by katorishu
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衆院山口補選で民主党候補当確、新しい風になるかどうか

 4月27日(日)
■ゴールデンウイークの連休にはいった。ある意味で「毎日が日曜日」をずっと続けているので、実感はない。勤めているときも、ゴールデンウイークをちゃんと休んだ記憶がない。勤めながらすこしでも時間をとって書いていたので、年中無休といってよかった。
 本日、チャンイーモウウ監督の「王妃の紋章」でも見ようと思っていた。「ヒーロー」「ラバーズ」ともに見たが、それまでのチャンイーモウウ監督の作品とはガラッとかわって、CGを活用した華麗な映像だった。内容には不満があったが、楽しめた。

■疲れたときは、とにかく「楽しめる」作がいいと思ったので、見ようと思ったのだが、家に帰る用事ができたので、やめた。テレビをつけると、福田政権初の国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙で、早くも民主党候補に当確がうたれた。
 やはり「後期高齢者医療制度」等々、「弱い者」(そうでない老人も多いが)に負担を押しつける制度を発足させたことが響いたのだろう。

■ただ、この制度を強行採決で導入したのは小泉政権(もしかして安倍政権であったかどうか)である。現在、問題なっていることの多くは、小泉郵政選挙で自民党が大量得票をとったことが元になっている。そのあとの安倍政権ともども強硬採決の連続で強引に導入した法案も数多い。
 その「尻ぬぐい」をしているのが、福田政権といえないこともない。

■恐らく、福田首相は人間的に善い人で、人情家なのだろう。したたかなヤンキー精神と非情さの持ち主、小泉元首相とはまるでちがう。友人としてなら、福田首相タイプとつきあいたいものだが、一国の政治を司る人間となると、とくに激動の時代、人がよいでは、すまない。

■民主党の小沢党首のぐらつきも、この選挙結果でなくなるのではないか。小沢民主党が政権をとったとして、世の中が急によくなるはずもないが、何かが少しは変わる。本日の「サンデー毎日」の選挙予想では、仮に5月に総選挙を実施するとして、自民党は100議席以上減らすものの、与野党逆転はない、とのことであるが、さてどうなるのか。

■表面おだやかに見えるが、日本はほんとうに崖っぷちに立っている。中国、ロシア、ブラジルなどが急激に力をつけてきているし、アメリカもこれらの国に目がいっている。
 いつまでも、「アメリカの家来」の役割を演じていると、日本は世界から取り残される。独自外交を今こそ本気でやらなければいけない、と思うのだが、対露外交などなんら成果をあげていないようだ。対露外交で重要な役割を演じるはずの佐藤優氏と鈴木宗男氏を、切り捨てたことのマイナスは、今後も響くにちがいない。
by katorishu | 2008-04-27 20:43