ミャンマーのサイクロン被害は明日の地球上か
2008年 05月 07日
■ミャンマーを襲ったサイクロン被害は死者が2万を超え行方不明は4万以上。記録的な災害といっていいだろう。「軍政」が間接的に被害拡大に「寄与した」のではないかともいわれる。失政による被害の拡大があったとしても、海の温度上昇によりサイクロン、台風が巨大化したことは否定できない。
■このところ、毎年、「観測史上最高」といった異常気象が起こっている。石油などの過剰消費による気温上昇が原因なのだろう。中国、インド、ブラジルなどの人口大国が、先進国並のエネルギーを消費するようになったら、どういうことになるのか。憂慮すべき事態である。かといって、彼らに「先進国並のエネルギー消費をするな」といえはしない。多くは、先進国の驕り高ぶりで起こっているのである。
■危機がすぐそこまで迫っているのに、便利さ快適さに慣れた先進国の人々は、それをすこしでも手放すことに抵抗する。かくて、自然環境は劣化の坂を転げ落ち、地上は案外早い時期に、人が住めない環境になってしまうのではないか。ここ10年ぐらいが、「引き返せるか」どうかの分水嶺になると思う。
この面で日本は世界に率先して提言したり、実地行動にうつすべきで、それこそが日本の存在感を示すことになると思うのだが。
■連休明けの本日。諸々仕事の打ち合わせで昼間の時間はつぶれる。仕事とは関係ない本をじっくり読んだり、何もしないで鈍行列車の旅をしたいと思うのだが、幸か不幸か、「貧乏暇なし」の生活が続く。仕事をするということは社会とつながるということでもあり、嫌いではない。もっとも、基本的に「自分のやりたくない仕事」はしないので、そういうことがいえるのかもしれないが。