コラム


by katorishu
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シロクマを絶滅危惧種とエネルギー消費超大国アメリカが指定した 

 5月15日(木)
■中国四川の大地震被害は中国当局発表でも死者が5万を超え、罹災者は1000万を超えるという。恐らく悪いことでは現実より低い数字をだすのが権力者の常であるから、現実の惨状はもっとひどいのではないか。

■地震は人知ではどうしようもないことだが、温暖化は人間が関与しているといわざるを得ない。南極大陸の氷が相当の勢いで溶け出したことにより、アメリカがシロクマを絶滅危惧品種に指定したという。彼らが生きられなくなりそうな危機的状況なのである。エネルギー消費超大国が危惧を表明するのはいいが、だったら自分たちのエネルギー消費をもっと劇的に減らして欲しいものだ。

■このところ、世界的に「悪い」ことばかりが目立つ。経済ひとつとっても、本日決算を行った企業が多いが、景気悪化を裏付けるところばかり。海外に目を向けると、アメリカ大統領選挙のころ、アメリカがイランを攻撃する可能性もあるという。日刊現代によると、ヒラリー・クリントン議員が、イランがイスラエルを核攻撃すればイランを抹消するといっているらしい。

■嫌な時代になったものである。国交省の出先機関の「地方整備局」でデタラメな公金の使い方が指摘されている。本日の「報道ステーション」で関東整備局に民主党議員が視察にいった模様を報道していた。ガソリン税の無駄遣いのひとつとして、ある職員は11ヶ月で490万もタクシー代をつかっていたという。常識では考えられない数字である。

■これは氷山の一角なのだろう。民主党議員が領収書をだすよう要請したが、当局はのらりくらり戦法で、結局ださなかった。1ヶ月前に要請していたのに、役人はとぼけ、はぐらかす。民間企業の社員は骨身を削って働いている人がおおいというのに。「官」は甘すぎるほど甘い。

■財政赤字解消のためにも、官の給料、退職金とも減らしてもらいたい、というのが多くの国民の実感だろう。さらにさかのぼって、一定数以上の退職金をもらった元官僚には、「自発的」にでもいいから、一部を返還してもらうよう要請など出来ないものか。出来ないでしょうね。こういう点になると、関係者は必死に身を削ってでも努力し知恵を絞るはずである。

■「公僕」という言葉は死語になってしまった。もちろん、倫理観の高い、有能な人もいるが、国交省の整備局のような「空気」に長くつかっていると、まっとうな感覚が麻痺してしまうのだろう。ところで、秋に消費税を上げる方向で政府が財務省と組んで動いている、との情報もある。いずれ上げざるを得ない事態になるにしても、その前に、まず官の無駄遣いを大なたをふるって削ってもらいたいものだ。それが、筋というものであり、道理であると思うのだが。道理がひっこめばエゴがはびこる。
by katorishu | 2008-05-16 01:05