被害が増え続ける四川大地震は、他人事ではない
2008年 05月 25日
■中国四川大地震の被害はその後も増え続け、死者は10万人を超えるのではないか。被害の増大には「人災」の側面も強い。官吏と業者が癒着して手抜き工事もずいぶん行われていたようだ。援助物資も現地の本当に必要とされている人にはなかなか届かず、途中で抜かれてしまうケースがあるらしい。
■日本的モラルで、おかしいといっても仕方がないのかもしれない。それが中国であり、中国文化なのだろう。長い時間をかけて出来上がった「慣習」は一朝一夕でかわるものではない。中国に欧米式の「民主主義」が根付くことはないかもしれない。アラブに根付くことができなかったように。
■ところで、東京であの規模の大地震が起きたらどれほどの被害が出るか、想像するだけで恐ろしい。いつくるか分からないが、東海大地震等以前からいわれており、いずれやってくる。耐震構造に建て替えをしているところもあるが、ほとんどは心許ない。
■東京の場合は火災の被害が懸念される。関東大震災の被害のほとんどは火災だった。富士山だって死火山ではなく、たんに活動を休んでいるだけである。いずれ火を噴く山もあり、大地も揺れる。昔の人は天や地に住む神の怒りとして素直に受け止め、自然に対する畏敬と畏怖の念をいつも持ち続けた。
■今の「文明人」が忘れていることを、自然現象は鉄槌をくだすようにして時折思い起こさせてくれる。人よ驕り高ぶるな。もっと謙虚に。そう天が警告しているのだ、と受け取ったほうがよさそうだ。風邪が治った。葛根湯のエキスを3本飲んだのが効いたのかどうか。一番効いたのは睡眠のようだ。自然治癒。これを大事にしたいものだ。
■本のゲラ校正を、もう一度やりなおす。見返すとまだまだ訂正したいところが出てくるので、きりがないのだが。明日あたり気分転換に、気軽に楽しめる映画でも観たいものだ。と、ここまで記して過日お電話をいただいた「手術をした」というSさんに返事をしていないことに気づいた。今月中頃お会いしましょう、こちらからお電話をさしあげます、と申し上げたのに。認知症になるにはまだ早いのだが。