コラム


by katorishu
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PRです。本日(14日、土曜)22時よりNHKのFMシアターで「生き直す」パート2の放送

 6月13日(金)
■FMシアターで放送予定のラジオドラマ「生き直すパート2」のオーディション(試聴)のためNHKに。ラストを歌で感動的にしめくくるという意図通りの作に仕上がったと思う。主役の魏涼子さんはパート1よりずっとよくなった。元宝塚のトップスターであった森ちなみさんも初のラジオドラマのゲスト主役としては頑張ったと思う。歌は感動をさそい、癒やしに通じるとあらためて実感した。14日(土)の22時よりFMシアター枠で放送されます。

■午後、中国の北京の放送関係者5人ほどを案内してNHKのスタジオ見学。大河ドラマ「篤姫」と朝のテレビ小説「瞳」の収録模様を、中国の監督、プロデューサー、脚本家ら3人は目を輝かせて見ていた。「瞳」の現場では中盤の山場となるダンス大会の収録が広い101スタジオを使って行われていた。ヒロインの榮倉奈々のライバルの踊りの収録中で、華麗にヒップポップを踊る若者のダイナミックな活力は、ハイビジョン撮影だとよく伝わる。午前中はほとんど眠っているので、このドラマを見る機会はほとんどなかったが、今度見てみよう。

■ヒップポップのダンス大会での踊りを見た中国のプロデューサー氏は「映画の撮影ですか」と聞いていた。映像の「後進国」である中国としては、中国製のドラマをなんとか日本に売り込みたいようだ。そのためには、日本側が「買いたくなる」ようなレベルの作品をつくらなければ――と市場調査も兼ねてやってきた、と想像する。NHKのドラマ関係者に技術面その他、かなりつっこんだ質問をしていた。

■予定より1時間オーバーしてしまい、ぼくは人と会う約束があるので、通訳氏に適当なところで切り上げるようにいったところ、中国の監督氏らはNHKのプロデューサー氏ともう少し話したいという。で、途中で辞すことになった。
 テレビドラマも国内市場だけ考えていてはいけない時代になったのだ、とつくづく思う。

■日本の映像関係者もかなり意識改革をしてゆかないと、世界の流れから置き去りにされてしまう。善し悪しは別にして、ボーダレス化はソフト面でも急速にすすんでいる。
 映画が具体的に良い例を見せてくれているように、人種や民族、異文化を超えて、人を感動させる物語がある。普遍性のある質の高い作品をつくることが、今ほど重要なときはないと思うのだが。
by katorishu | 2008-06-14 00:51