「金正日は死んでいる」という週間現代の「スクープ」
2008年 08月 11日
■北京オリンピックの100メートル平泳ぎで北島康介が世界新記録で優勝。大変な精神力であると感嘆する。日本にとってひさびさの良いニュースである。良いニュースがもっと出てきて欲しいのだが、なかなかそうはいかない。柔道は期待はずれ。選手たちの表情が死んでいる。これはコーチなど取り巻きのせいかもしれない。
■本日発売の週間現代が「金正日は死んでいる!」という、事実とすれば大変衝撃的な記事を載せている。重村早大教授が「決死の証言」をしたということで、これは北朝鮮最大のタブーであるとのこと。
■金正日は糖尿病が悪化し実は5年前に死んでおり、その後は「影武者」が本人を装っているというのである。従って、小泉元総理が平壌であった「金総書記」は偽物であり、現在、北朝鮮は集団指導体制になっている。記事ではさまざまな角度から、分析し、重村教授の指摘は真実に近いという論調である。
■小泉訪朝にかかわった政府関係者はこう語る。「北朝鮮は独裁国家にしては重要な決定に時間がかかりすぎるので、実は集団指導体制の国なのではないかと思った。それで日朝首脳会談ののちにダミー説が飛びかい、政府として声紋鑑定をしようという声が上がった。だが万が一、ダミーだったことが判明した場合、総理がニセモノと会談したことになり、小泉政権が吹っ飛ぶ可能性があった。それで声紋鑑定は取りやめた」
■独裁者の死とともに北朝鮮の体制が崩壊するので、当局は真実を隠しているとの見方がある。真偽のほどはわからないが、北朝鮮に98年と00年の二度いき、一ヶ月ほど滞在して金ファミリーと生活を共にしたマジシャンの引田天功は、週間現代が死亡説やダミー説をぶつけると、こう答えたという。「たしかに私は、数々の衝撃的な真実を知りました。しかしいま私が口を開けば、今後の日朝交渉に多大な影響が出るでしょう。国交正常化を果たしたのちに、真実を話します」
■引田天功の話も、かなり思わせぶりで、何か北朝鮮中枢部で重大なことが起こっていることを裏付ける。
歴史の転換期には、真実はしばしば公にされず、数面下で驚くべきことが進展している例に事欠かない。歴史を読めばその類のことに充ち満ちている。いずれ真実が明かされるだろうが、さらに驚くべき事態がでてくる可能性もある。いずれにしても、オリンピック後の中国の経済・政治・社会情勢と北朝鮮の動きは要注意である。