結婚する日本人の10組に1組は「国際結婚」だという
2008年 08月 20日
■日本で混血児が急増しているそうだ。厚生労働省の調べでは、東京や大阪、名古屋などの大都会の場合、結婚するひとの10組に1組は「国際結婚」であるという。全国平均になると、割合がもうすこし低いが、この傾向はますます進むにちがいない。子供を産む比率も強いと予想されるので、当然、混血児が増えていく。
■ところで20代、30代の女性に限ると、結婚する相手が欧米の男性であるケースが増えているとのこと。一方、40代50代の男性は、アジア系の女性を結婚相手に選ぶ傾向で、この種の国際結婚の紹介所は全国に3000ほどあるらしい。
■ボーダレス化がここまできたということである。若い女性の結婚対象が欧米にかわっているのは、今の日本の比較的若い男性がたよりなく、経済的に弱者で、心身も弱く、一生をともにする気にならないからだという。一方、アジア系女性をえらぶ男性は、妻に先立たれた人や離婚経験者に多いそうだ。
■中川元自民党幹事長が、日本は人口の一割の1000万人ぐらいの移民を受け入れるべきだとして、法制化も検討している、と聞くが、黙っていても、個々人の自然の欲求から、国際化は進展していっているのである。
■ぼくのすむ品川の湾岸地帯はIT企業が多いせいか、外国人が多い。インド系と思われる人も多く、特徴的なことは「家族」できているということ。休日など、家族で日本人家族と同じように買い物をし、日本社会にごく自然にとけこんでいる。
■教育現場そのほかでは、いろいろな問題が生まれているのかもしれないが、将来的にはこの傾向は進む。アメリカとはまた違った、「多文化」「多民族」が共存し、お互いの文化や生活習慣を認め合って、個性的に生きる。そのためのシステム作りを、とくに政治が主導権を握ってすすめなくてはいけない時にきている。
■「妖花」の改稿をほぼ終えた。異文化、国際結婚などがメインテーマのひとつなので、上記の記事などが関心をひいた。さて、これから外出して、港区立図書館まで行く予定。と、ここでぐらりと地が揺れた。地震である。いつ東京に大地震が襲うか、これも忘れてはいけないことだが、そのための対策がまるで進んでいない。怖いことである。