そういえばアメリカ金融危機の嵐にもまれるアリコとアメリカンホームの両方の保険にはいっていた
2008年 09月 17日
■本日の新聞の一面トップ記事は、予想していたようにリーマンブラザーズの破綻問題である。さらにアメリカの保険最大手のAIGに経営危機が表面化した。この経営のもとにあるアリコジャパンのホームページにはアクセスが殺到し、つながらない状態になったという。アメリカンホームもここの経営だ。
■日頃忘れていたが、アリコとアメリカンホームの両方の保険に、ぼくも加入している。積極的に加入したのではなく、人にすすめられて……ではなかったのか。アリコは支払いが終わっているが、70歳まで保証してくれるはず。しかし、AIGが破綻すると、保険金が払われなくなる。アリコでは、「日本支社は、支払い余力の基準を満たしており、ご心配には及びません」と説明しているとのことだが、「今の段階では」の留保つきである。
■金に縁の薄いぼくの周辺にまで、アメリカの金融危機の余波がおよんできているということだ。100年に1回ぐらいの「危機」だと、アメリカの経済政策担当者が語っていたとか。まだ、これは序曲にすぎないという説もある。こういう大変な危機のときに、日本では「政権投げだし首相」のおかげで政治が「空白」になっている。
■アメリカの凋落に歩調をあわせていては、困るのである。アメリカに言いなりの政治だったら、田舎の村長さんでもできる。こういうときこそ、日本がイニシアティブをとってG8の緊急会議等を開いたり、独自の対策をとるべきなのだろうが、与野党議員とも総選挙しか頭にない。
■「大作映画」のほう、目下足踏み状態である。世界的な金融危機はマイナスにしか働かない。近々関係者とあって協議するが……。どうなることやら。胃が痛む。
本日、もろもろ雑事がかさなり、「昭和」を素材にしたスペシャルドラマの脚本の執筆がすすまない。すこし締め切りをのばしてもらうしかないようだ。自分としてはきわめて面白く進んできた脚本だと思うが、壁にぶつかった。資料が膨大すぎることもあって、大団円をどうするか、悩みに悩んでいる。
■話題はがらっとかわるが、前野曜子という歌手を知っていますか。このひと、ペドロ&カプリシャスの「初代」ヴォーカリストとして参加し、『別れの朝』を大ヒットットさせたが、まもなくグループを脱退しアメリカにわたった。彼女の歌をたまたまユーチューブで聞いた。渋い歌い方のジャズ歌手で、味がある。気分休めに『別れの朝』を、テレサテンの歌で聞いてみた。ほかに何人かのバージョンがでいて、ユーチューブで聞けるが、うまさと深さでは、テレサテンが一番かなと思う。ただ、本日の冴えない脳には、前野曜子のバラッド風の歌い方が妙に深く沁みた。彼女は1988年、肝臓ガンで亡くなっている。享年40。佳人薄命ということを思った。