コラム


by katorishu
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小泉元首相、退陣はいいとして、次男に「世襲」はいただけない

 9月24日(木)
■いろいろな打ち合わせ、会合が計10時間ほどあり疲労困憊。11時すぎ帰宅して、小泉元首相の政界引退を知った。「いさぎよい」などと「小泉チルドレン」の女性議員がテレビニュースで語っていたが、次男が地盤をつぐそうだ。世襲であり、いさぎよさとは対極にある。麻生政権の閣僚18人のうち、11人が「二世」「三世」議員、つまり「世襲議員」であるというのも驚きである。(父や祖父の地盤を直接引き継がない人もいるようだが)

■封建時代ではないのだから、政治の世襲はやめてほしい。世襲議員が悪いのではなく、選挙で彼らを選ぶ選挙民の問題である。世襲は利権の引き継ぎにつながることが多く、一部の人には利益をもたらすが、多くの人の益にはならない。有為の人材が議員となる機会を奪ってしまうのであう。太平楽を謳歌していられる時代ならともかく、今ほど日本の舵取りが大事なときはない。お坊ちゃんの世襲議員では、崖っぷちにある日本を救うための有効な政策をうちだせない。もちろん世襲議員にも優秀な人はいるが、そうではない人が多い。

■利権にありつける与党議員に世襲が多いということは、暗示的だ。世襲には今なお相当の旨みがあるのである。次の総選挙で「世襲議員」を半減させることができるかどうか。そこに明日の日本がかかっているといっても過言ではない。小泉ジュニアが仮に出馬するとして、もし彼が落選したら、日本も捨てたものではない。この選挙区を、日本の今後を占うリトマス試験紙にしたいくらいだ。
by katorishu | 2008-09-26 00:04 | 政治