世界を混乱に陥れた金融危機についての「朝まで生テレビ」を興味深く見た
2008年 10月 26日
■午前1時すぎから始まった「朝まで生テレビ」は案外面白かった。現在、焦眉のアメリカ発金融危機をとりあげていて、堀紘一氏と、民主党議員で元日銀職員氏の発言が面白かった。アメリカの投資銀行の職員等は顔を見ればわかる、と堀氏。人相が悪いというのである。具体的な喩えを用いて、わかりやすく解説してくれた。
■日本政府もアメリカの意を受け、銀行預金より株を買うようにとのキャンペーンをはり、主に「団塊の世代」のサラリーマンの退職金がねらわれ、大損をしたようだ。そんなことも、よくわかる展開だった。一方、ダメなのは自民党の二人の議員。大村某と伊藤某。ともに東大卒の元官僚だが、完全に「過去の遺物」化している。こういう人たちに日本の舵取りをまかせることは出来ない、と改めて感じた。
■それにしても、アメリカのつくりだしたテコの原理を応用した金融証券。金融工学とやらを駆使して、壮大な詐欺の「マジック」を世界にばらまき、大混乱を引き起こした。
さらに多くの血が流れる可能性が強い。しかし、危機を乗り越えたところから、世界的に新しい、比較的健全なシステムが構築されるにちがいない。そうしないと、人類は滅びる。そんな極点にまできてしまったのである。
■返却が遅れていた港図書館に本を返しに行く。御成門から歩いて新橋まで行き、珈琲店で執筆。向こうの席に国際問題分析家の田中宇氏がいて携帯パソコンで執筆をしていた。田中氏とは台湾問題研究会で名刺交換したりしたが、真剣にパソコンに向かっているので、声をかけるのはさしひかえた。田中氏もこういうところを「仕事場」としているのだと思い、親近感を抱いた。田中氏のメルマガは毎回読んでいるが、海外の新聞の記事を分析して実証的に政治や経済の解析をしており、ためになる。インターネットが生んだ新しい形のジャーナリストである。
■懸念される株価だが、ウオール街の株価はまた下落した。底なしである。週あけの東証の株価がどうなるか。日本経済に決定的な影響をおよぼすので、無関心ではいられない。本日入った駅近くの、別の立ち飲みや。40分ほどいたが、客はほかに誰もいなかった。