2006年 12月 08日 ( 1 )

 12月7日(木)
■木曜日というとまず頭に浮かぶのが「週間文春」と「週間新潮」の発売日である。月曜日は「週間ポスト」と「週間現代」、それに「週間朝日」と「サンデー毎日」。この6つの週刊誌のうち、毎週、2誌は読んでいることになる。たいてい買って読むが、ときに図書館で読むこともある。

■その日の朝刊の広告を見て、どれを買うかを決めるのだが、これもテレビのワイドショーなどと同じく習慣性がある。ひところ、ワイドショーをよく見た時期がある。野村監督の妻で学歴疑惑などが騒がれた「サッチー」報道のときなど比較的よく見ていた。テレビのセンセーショナリズムの報道をウオッチするという意味もあったが、連日見ていると、なんとなく引き込まれ「クセ」になるのか、続けて見てしまう。居職なもので家にいることが多く、見ようと思えばいくらでも見ることができる。

■2,3年前の出来事であったが、すでに多くの人々の意識の外の出来事になってしまった。色褪せるのがじつに早い。今、テレビで強い存在感を示しているのは、某女性占い師である。週間現代で溝口敦氏がそれこそ体を張って彼女の「素顔」に迫っていたが、とにかく数字がとれるのでテレビ局では継続して出演させているようだ。昔のテレビ局であったら、暴力団との関係を云々される記事が出た段階で出演を辞退してもらったに違いない。(かつて美空ひばりと山口組との関連を週刊誌等で指摘されたNHKがしばらく美空ひばりを出演させなかった)

■歌謡曲など「いろもの」の世界は昔から興行師との深いつながりがあり、美空ひばりの件については、当時としては致し方ないところがあった。きれいな花を咲かす土壌には腐植土があるもので、すべてを「ご清潔」にしてしまったら、咲かない花もある。芸能の世界は少々、闇の世界とのつながる「興行師」との関係があっても、まだ「必要悪」として許容できる。

■今週号の週間新潮が、『糸川議員への「国会質問脅迫」に名前が出た中川幹事長』という記事を掲載している。どんな理由があるにしても政治家が闇組織とつながりをもつことは、いただけない。週間新潮によれば、東京の港区南青山にある一等地に関する地上げに暴力団がからんでいるのではという「疑惑」について、国民新党の糸川議員が国会で質問したところ、闇の勢力から脅迫をうけたとのことである。都市再生機構とアメリカのファンドの系列会社が所有する土地のほか、複雑な権利関係にある土地など1500坪をこえる土地で、再開発されれば1000億円の価値を生むという。

■具体的にはアメリカのサーベラスというファンドである。そこの子会社が地上げを行ったのだが、その際、暴力団をからませた。この件に関して毎日新聞がサーベラスの子会社に暴力団がからんでいる疑惑がると報じたことに対して、サーベラスは毎日新聞社に対して1億ドル以上の損害賠償をもとめて提訴していた。困った毎日新聞は国民新党に話をもっていったということだ。
 暴力団とおぼしき組織は糸川議員の国会質問によって「白紙になってしまった」として糸川議員への脅迫ばかりか、国民新党の綿貫議員などにピストルの弾を送りつけたらしい。届けを受けた警視庁が現在、動いているという。週間新潮は糸川議員を呼びつけ脅した人間のバックに中川幹事長がいるという証言があると指摘している。中川氏は自民党の政調会長時代に自民党財政改革研究会の会長をつとめ、盛んに国有財産の有効活用をとなえていたということだ。
 確たる証拠がでてきているわけではないが、火のないところに煙はたたずである。一方、12月2日、サーベラス側は毎日に対する提訴を突然とりさげたという。背後でなにかの「力学」が働いたにちがいない。

■ロシアのプーチン政権の闇の部分が最近、元ロシアの諜報員が殺されるという事件でとりざたされ、ロシアが旧ソ連のような情報統制、独裁国家にもとりつつあると報道されるなか、日本でも相変わらず闇の勢力と政治が国民の見えないところで、つながっているようだ。こういうところを果敢につくところが、週刊誌ジャーナリズムの面白いところである。さらにゲリラ精神でつっこんだ記事を書いて欲しいものだ。
by katorishu | 2006-12-08 00:31