2008年 10月 13日 ( 1 )

 10月13日(月)
■本日が「体育の日」であることを、新聞を見て知った。新聞によると、毎年実施している「体力テスト」で、子供のほか、中高年でも体力の上昇が見られたという。子供の体力の劣化がいわれ、このままだとヒヨワな子供ばかりになるのでは――という危惧は、ひとまず回避されたようだ。

■もしかして、多くの人が貧乏になったことの影響かもしれない。暖衣飽食は動物の一種である人間にとって、必ずしも良いことではない。動物はそもそも「飢え」とか厳しい環境に対処出来るように作られている。飽食は「造物主」の意志に反するのである。なにもかもが整い、体を動かさなくともすむような「便利な」環境は、体力の劣化につながるように仕組まれているのである。

■貧乏など良いことではないが、病気になったら一大事とばかり、とにかく病気にならないよう、多くの人が心がけている結果あろう。物質的にはそれほど豊かでなくとも、健康な人生をまっとうできれば、そのほうが良い。食生活についていえば、東京オリンピックの開催された昭和39年当時が理想である、と以前健康診断をうけたとき問診した医師が語っていた。

■当時を知る人間として、あのころまで「戻る」必要があるなと実感する。もちろん、時間の針を逆転させることはできないが、当時の生活に近い暮らし方をすることは、個人の心がけで出来ることである。とにかく病気をしないため、節制をし、暖衣飽食をせず、体を使うこと。ついでに、頭も使ってほしいものだが、それが、今の時代、最低限度の「生活防衛」である。

■俳優の峰岸徹が癌で亡くなったという。65歳、若すぎる年齢である。先月見た映画「おくりびと」で主役の本木雅弘の父親役をやっていた。ラスト近くで父子は劇的な再会をはたすのだが、そのとき父親役の峰岸徹は死体となって登場する。
 納棺を仕事とする本木役の男が、父親の体を清めるシーンは、涙をさそう。当時、峰岸徹はすでに体調をくずしていたのかどうか。今年になって早々、激しい腰痛に悩まされていたとのことだ。腰痛は重大な病気のしるしといわれるが、悲しいことにそうなってしまった。人は例外なく、みんな一定の時間がくると死ぬ。その運命から逃れられないとはいえ、死は悲しく、傷ましい。
by katorishu | 2008-10-13 15:15 | 文化一般