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2018-02-5

最近改めて短編小説を読み直している。例えば「緋文字」で有名なホーソンの短編集。人間存在の面白さ、深さ、不思議さについて改めて目を開かされる。

ピリッと引き締まった短編を読むと、心が洗われるのですね。

アリストテレスのいうカタルシスだろう。胸に詰まっていたものが溶けて流れ出す。それが快感に通じるのです。


肉体的快感というより精神的 な快感で、動物のなかで人間だけがもっている感度であり、感情ではないのか。

長編も良いが、短編は何より短い時間で読めるという利点がある。

残念なことだが、スマホ等の普及で、電車の中などで本を読 んでいる人が極端に少なくなっている。電子本もあるが、読む人は少ない。本を読まないことが時流になっているかのようだ。


しかし、特に若い人。

こういうときだからこそ本を読むのですよ。ささやかではあるが、今本を読む事は「反骨精神」と言える状態になっている。

いつの時代も、新しい文化等は時流に逆らう「反骨精神」からこそ生まれる。

御年寄なら認知症になることへの予防にもなる。

時流に逆らって本を読むことをお勧めします。必ず精神の「栄養」になります。



# by katorishu | 2018-02-05 10:45 | 文化一般
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2018-02-2
本が溢れかえっていて足の踏み場もない状態なので少し整理をしようと本の仕分けを始めた。廃棄処分の方に愛着のある本も放り込むことになる。一瞬迷ったものの中にあったのが、写真のアルベルト・モラヴィアの短編集「海辺のあいびき」。
1編が10枚から20枚ほどの掌編小説だ。
背徳の作家、モラヴィア。子供の時、大病を患い満足に学校教育を受けていない。処女作は「無関心な人々」。17歳のときに書きはじめ1928年21歳で完成。
原稿を持ち込んだ全ての出版社から断られた。父親の援助で自費出版に近い形で小さな出版社から出したところ、注目され「現代イタリア文学最高の成果」との評価を受けた。
ローマのブルジョワ家庭の頽廃とモラルの崩壊を描いたもので、やがてファシズム政権に睨まれ発禁処分に。
戦後も、背徳性のためローマ法王から批判されるなど、「アンチモラル」を根底に宿して書いた。
ブリジッド・バルドー主演の「軽蔑」など映画化された作品もある。
読んでいて短編を書きたくなった。少々アンチモラルの。小説は多彩で面白い。

# by katorishu | 2018-02-02 14:40 | 映画演劇

2日間に渡り放送した「未解決事件  赤報隊事件 NHKスペシャル」を興味深く見た。朝日の小尻記者殺害事件である。


犯人は中曽根首相なども標的に。


言論に対するテロ行為というべき。警察、メディアとも、捜査対象に肉薄したが、未解決。


現在、このテロを賛美する人たちがいるとは、唖然!彼らは「殺人」ではなく「処刑」だという。


また、竹下元総理を標的にするとの脅しを警察は埋もれさせていた、とのこと。


こういう番組は今やNHKでしか作れない。

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# by katorishu | 2018-01-28 21:13 | 社会問題
2018 01 23
過日ちょっと時間があったのでハリウッド映画「キングズマン」を見た。金儲けに血まなこになる人間の欲と欲との闘い。
最新の技術を駆使した戦闘シーンなどは凄かった。AIのロボットと人間の格闘シーンなど良くここまで撮ったかと感嘆した。ワインを飲みながら見たので、ちょっと居眠り。大騒音の中での居眠りって気持ちがいいのですよね。
しかし、頭がややスッキリして映画館を出て100メートルほど歩くと、心に何も残っていない。
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ハリウッド映画の「大作」の多くはこの類い。
破壊ゴッコが、アメリカ人は好きなんですね。
日本が素直に従って良いわけはない。


# by katorishu | 2018-01-23 15:17 | 映画演劇

2018-01-18

「戦争 ラジオ 記憶」(勉誠出版)の増補版が上海で翻訳出版される。600ページにおよぶ分厚い本で、僕も執筆者の一人に名をつらねています。



昭和はラジオから始まったんだなと改めて思う。定価6800円と高いですが、メディアが戦争とどう関わったか、興味深い論や資料満載です。

内幸町にあったNHK(旧放送会館)。あの建物のことを知る人も少なくなった。GHQの民間情報局が一角を占めていて検閲の元締めであった。

一時期、民間情報局の入っていた部屋で仕事をしていたなどというと、「昭和の化石」かと言われそうですが。あの放送会館は格調のある建物でした。

あの時代のことを記録としてもっと残しておかないといけないと思うのだが。

ちなみに、あの杉原千畝さんも、外務省をクビになった後、一時期、この建物の中で働いていたのですよ。流布されている「美談」とは別のものもあるのですが、真相を知る人は、とっくの昔に鬼籍に入られてしまった。

歴史の闇に沈むまえに、もう少し突っ込んで聞いておけばよかったと、今にして思う。


# by katorishu | 2018-01-18 00:45 | 新聞・出版